研究課題/領域番号 |
16K07455
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
遺伝・染色体動態
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
小野 教夫 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 専任研究員 (20291172)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | コンデンシンII / 染色体軸 / クロマチン / 再組織化 / HEATリピート / 機械学習 / 染色体 / コンデンシン / 膨潤化 |
研究成果の概要 |
コンデンシンIおよびIIは、有糸分裂染色体の構築において中心的な役割を果たす複合体であるが、どのように染色体形態の形成に寄与し得るかは不明のままである。物理化学的観点からこれらの問題に取り組むために、我々は染色体構造の可逆的な再組織化を誘導する実験系を確立した。このアッセイとsiRNAを組み合わせた解析を行って、クロマチンの形態がコンデンシンIIに基づく軸の再編成と密接に関連していることを明らかにした。一方、コンデンシンIまたはトポイソメラーゼIIの貢献は比較的小さいことが分かった。さらに、機械学習アルゴリズムwndchrmを使用した定量的形態解析は我々の結論を支持した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では塩濃度の変化させることによって、コンデンシンIIの軸とクロマチンの再組織化への貢献があぶり出された。この成果は、分裂期染色体の構築における染色体軸とクロマチン凝縮の分子メカニズムにに、物理化学的側面が存在することを示している。最近になって、クロマチンはそれ自体で液体のような性質をもち、溶液に含まれる金属イオン濃度などに依存して、動的な性質をもち、染色体表面の電荷が染色体形態を構築する要因として認識され始めている。したがって、今後これらの問題を解明していく上で、本研究で確立されたSCC assayの実験系と、これによる軸構造とクロマチンの再組織化の解析は非常に有用であると考えられる。
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