研究課題/領域番号 |
16K07457
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
遺伝・染色体動態
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター) |
研究代表者 |
織田 信弥 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 腫瘍遺伝学研究室長 (40333372)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | リピート配列 / DNA複製 / DNAポリメラーゼ / 複製エラー / マイクロサテライト不安定性 / ゲノム不安定性 / リピート病 / DNA修復 / ゲノム / 核酸 / 癌 |
研究成果の概要 |
短タンデムリピート(short tandem repeat, STR)は、複製困難な配列であるにもかかわらず、真核生物ゲノム上に夥しい数が分布する。STRの生理機能は不明だが、その変化がヒトがんや神経・筋疾患の病因となる。STR 変化の分子機序の解明が待たれるが、実際にin vivoで生じたリピート変化を帰納的に観察する研究には限界があった。本研究では、はじめてin vitro DNA 複製系を用い、リピート変化の動態をin vitro で観察し、変化を規定する分子要因を演繹的に明らかにすることを目的とした。この目的に必要な多様なリピート配列をもつM13由来環状2本鎖DNA基質が作成された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
真核生物ゲノムの特徴である短タンデムリピート(short tandem repeat, STR)では、DNA複製の際にエラーが頻発するため、しばしばその長さが変化する。実際に、STR変化はヒトがんや神経・筋疾患に見られるが、in vivoで生じたリピート変化を個別に観察する帰納法的研究からは、リピート変化を規定する分子要因を明らかにすることは難しい。本研究は、研究代表者の把握する範囲では、世界ではじめてin vitroアッセイを用いて、演繹的にこの問題にアプローチしたはじめての研究である。このような研究の展開により、リピート病の原因だけでなく、STRの生理機能にもアプローチできるかもしれない。
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