研究課題
基盤研究(C)
遺伝子レベルのどのような変化が生物の進化を引き起こしたのか?近年の比較発生進化学の発展により、多くの知見が得られているものの、生物がその姿を大きく変えるいわゆる「大進化」についてはまだ研究が進んでいない。本研究では、動物の多細胞化が、遺伝子レベルのどのような仕組みにより起きたのか、という謎に挑むため、動物に最も近縁な単細胞生物「単細胞ホロゾア」をモデル生物として拡充、確立し、単細胞ホロゾアが持つ、一見多細胞生物にしか必要でないような遺伝子の、単細胞体制における機能を解析した。
生物の設計図であるゲノムが解読され(1次元)、その働きかたを示すトランスクリプトーム(2次元)が明らかとなるとともに、こうした情報を実際の生物の体の作られ方に当てはめて捉えよう(3次元)という動きが活発です。比較的最近盛んになってきた進化発生学(本研究もその一つです)では、それを時間軸に沿って拡張し(4次元)、生物の進化の仕組みを遺伝子レベルで解き明かそうとしています。本研究は、特に動物が多細胞体制を進化させた「多細胞化」というイベントに注目し、動物に最も近い親戚である単細胞ホロゾアと呼ばれる単細胞生物群の研究を通じて、生物進化の仕組みの一部を解き明かそうとするものです。
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すべて 国際共同研究 (10件) 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 7件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 6件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 4件、 招待講演 5件) 備考 (3件)
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http://www.pu-hiroshima.ac.jp/~hsuga/
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