研究課題/領域番号 |
16K07472
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
今村 央 北海道大学, 水産科学研究院, 教授 (00312421)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | コチ科魚類 / オーストラリア / 種多様性 / 未記載種 / 検索表 / コチ科 |
研究成果の概要 |
オーストラリア海域に生息するコチ科魚類の種多様性の解明を行った。研究対象は、すでに分類学的再検討が終了した2属(Platyephalusコチ属とRatabulusハナメゴチ属)を除く12属である。本研究で得られた約500個体の形態データ、および本研究以前からとりためた約430個体のデータをあわせた900個体以上のデータから種分類を行った。その結果、本海域に生息するコチ科魚類は、2新種を含む14属51種であると結論した。本研究では各種の形態的特徴を解明するとともに、コチ属とハナメゴチ属を除く32種に対応した種レベルの検索表を作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オーストラリア海域に限らず、コチ科魚類の分類学的研究の多くは断片的か、あるいは特定の属のみを対象としたものが多く、特定の海域を詳細に調査した包括的な種多様性研究はほとんど行われていない。したがって、本海域に出現するコチ科魚類の種多様性が解明できたことは学術的に極めて意義深い。本研究ではオーストラリア産コチ科魚類の種レベルの検索表を作成したが、これにより本海域のコチ科魚類が簡便に同定できることとなった。オーストラリアにも産業上重要なコチ科魚類が生息することから、この検索表が研究者だけでなく、漁業関係者などに対しても社会的な貢献できることも意義深い。
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