研究課題/領域番号 |
16K07477
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
高橋 正道 新潟大学, 自然科学系, フェロー (00154865)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 被子植物 / 初期進化 / 小型化石 / 大型シンクロトロン / 白亜紀 / 花化石 / 上北迫植物化石群 / 久慈層群 / モンゴル / Archaestella / 双葉層群 / シンクロトロン |
研究成果の概要 |
被子植物の起源と初期進化に関する問題は、「忌まわしき謎」と言われるように植物学の難問中の難問と位置付けられてきた。 この難問に対して、白亜紀における被子植物の花化石を具体的に明らかにする研究が遂行され、その解決の糸口がみつかってきた。 被子植物の初期進化群を明らかにするという研究プロジェクトの一翼をになっている本研究では、東アジアの白亜紀における花化石を大型シンクロトロンのマイクロトモグラフィー法により、3次元的な微細構造を解析した結果、現在の原始的双子葉類のヤマグルマの初期進化群であることを明らかにした。この白亜紀の新種の花化石を「太古の星」という意味のアーキステラという学名で発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
被子植物の最古の花粉化石は、前期白亜紀のバレミアン期から発見されており、アプチアン期に、原始的被子植物の葉や花化石が発見されている。このことから、被子植物の初期進化群は前期白亜紀に開始し、後期白亜紀にかけて多様化していったと考えられている。 今回の研究で上北迫植物化石群から発見された白亜紀のヤマグルマ科の花化石は、被子植物の初期進化を解明するために非常に重要な成果である。これまでも、福島県の上北迫植物化石群から、バンレイシ科、シクンシ科やディディメレス科などの被子植物の花化石が多く発見してきた。このことは、この地域の後期白亜紀の気候は、熱帯・亜熱帯性地域であったことを示唆している。
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