研究課題/領域番号 |
16K07481
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
坪田 博美 広島大学, 理学研究科, 准教授 (10332800)
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研究協力者 |
Estébanez Belén
出口 博則
井上 侑哉
Kučera Jan
Jiménez Juan A.
Kim Wonhee
久保 晴盛
中原 美保 (坪田 美保)
山口 富美夫
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | センボンゴケ科 / 胞子体 / 閉鎖果 / セン類 / 系統解析 / 系統・分類学 / コケ植物 / 陸上植物 |
研究成果の概要 |
閉鎖果をもつ蘚類センボンゴケ科について進化学的研究を行った。センボンゴケ科はコケ植物の中でもっとも多くの属や種が含まれる群である。コドンモデルを用いた分子系統解析により科内に4つのクレードを認め,新亜科エゾネジクチゴケ亜科を提案した。また,平行進化または収斂進化が科内で認められた。閉鎖果をもつ蘚類の代表例として日本産コゴケ属の再検討を行った。分子系統学的・形態学的再検討の結果,1新種を含む4種が認められた。葉緑体rbcLとrps4遺伝子の塩基配列にもとづく解析からコゴケ属内で急速な胞子体の形態進化が起こったことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
蘚類を含むコケ植物は陸上植物の初期進化を考える上で重要な群である。コケ植物は退化的な胞子体を持つことが知られているが,その中でもとくにさまざまな段階の退化的な胞子体を持つコゴケ属を含む蘚類センボンゴケ科を例に研究を行った。本研究ではコケ植物でこれまで用いられていなかったコドンモデルを用いた分子系統解析を行うことで,より精度の高い系統関係の推定を行うことができた。また,新亜科や新種の提案を行い,植物分類学上の貢献を行うことができた。退化的な胞子体である閉鎖果が同属内で複数回生じていることを明らかにし,比較的短期間で形態進化が生じうることを見いだした。
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