研究課題/領域番号 |
16K07492
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 沖縄科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
前田 健 沖縄科学技術大学院大学, マリンゲノミックスユニット, 研究員 (20572829)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ハゼ / 淡水魚 / 琉球列島 / フィリピン / ベトナム / 回遊 / 集団構造 / 生活史 / 沖縄 / 分類 / 仔魚 / ミトコンドリアゲノム / 分類学 |
研究成果の概要 |
琉球列島、フィリピン、ベトナムの河川でハゼ類を中心とした魚類の採集を行い、分類、魚類相、集団構造、系統、初期生活史、分散機構等を研究した。特にフィリピンと琉球列島の間には、共通する種が多く、また遺伝的交流のある種が多いことが示唆された。ボウズハゼ類やカワアナゴ科などは実際に島嶼間を越えて仔魚が運ばれている可能性が高い一方、ヨシノボリ属や泥干潟のハゼ類などには、地域間で遺伝的に差異があるものが含まれ、それらは浮遊期の分散が限定的であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで東南アジアのハゼ類の分布、集団構造、生活史などに関する知見は非常に乏しく、琉球列島に分布するハゼ類との関係を理解することは困難であった。本研究によってこれらに関する多くの新知見が得られ、東南アジアと琉球列島の間のコネクティビティに関する具体的な情報を得ることができた。これらハゼ類には絶滅危惧種も多く含まれるが、分散する種とその土地の固有の集団では保全に対するアプローチが異なる。本研究の成果は生物多様性の保全に有用な情報を与え、また、今後研究すべき課題を明確にした。
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