研究課題/領域番号 |
16K07509
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
酒井 暁子 横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 教授 (20344715)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 地形ニッチ / 系統的保守性 / 東アジアモンスーン気候 / 湿潤変動帯 / 微地形構造 / 森林性樹木 / 系統地理学 / 生物多様性 / 地形ニッチ進化 / 分子系統樹 / 地形-植生構造 / 侵食前線 / 丘陵地 / 樹木 / 東アジア / 系統地理 / 樹木分布 / 微地形 / 系統シグナル / 地形的ニッチ / ニッチ進化 / 保守的ニッチ / 派生的ニッチ / 地形構造 / 地史 / 樹種分布 / 樹木の生活史戦略 / 系統的保存性 / 樹木の形質と戦略 / 撹乱耐性 / 樹木種分布 / 尾根ー谷傾度 / カエデ属 / 生態学 / 森林 / 進化 / 地形 / 適応戦略 |
研究成果の概要 |
南関東の丘陵・山岳地の温帯域の天然林において、代表的な樹木種を対象に、主に地形上の位置と関連する環境傾度上の分布位置や形質を調べ、それらの系統的保守性について解析を行った。集水域全域を対象としたニッチ解析から、一般に植物の成長に好適-不適な傾度上の位置には系統的な保守性があり、一方地表の撹乱傾度上での位置は比較的最近派生的に決まったことが示唆された。谷付近の撹乱地に分布する種群は東アジア固有型の地理的分布傾向を持つ傾向があった。以上のようにマクロスケールでの地形発達や植物進化が、局所的な樹種配列に反映されている実態に迫ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一続きの森林の中には多様な樹木が共存する。本課題では、東アジアに特有の地史的・気候的背景によって形成された起伏に富む地域において、各樹種が地形上のどの位置を生息地としているか、その選択は植物の系統進化とどのように関わっているのかを調べた。生物多様性のメカニズムとして、自然林の内部のミクロな構造には長大な時空間スケールでの歴史的プロセスが反映されているとの結果は、気候変動や開発によって失えば取り戻せないことを意味する。
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