研究課題/領域番号 |
16K07512
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
西川 潮 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 准教授 (00391136)
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研究協力者 |
工藤 秀平
北野 聡
室田 欣弘
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 外来種 / 攻撃行動 / 侵入歴 / 行動シンドローム / Pacifastacus leniusuculs / 侵入暦 / 侵入生態 / 安定同位体解析 |
研究成果の概要 |
日本に定着している侵入種シグナルザリガニは、3つの創始集団(北海道、長野、滋賀)から構成され、うち北海道由来の集団では、侵入年の新しい集団ほど鉗脚が大型化している。大型の鉗脚を持つ個体は攻撃性が強いことが想定される。本研究では、室内実験を通じて、「侵入年の新しい集団ほど攻撃的で活発である」という仮説を検証した。創始集団(摩周湖)と、二次侵入集団(然別湖、洞爺湖、片桐ダム湖)を対象として行動実験を行った結果、攻撃スコアや、接近数、活発さは、いずれも二次侵入集団で高い傾向が認められた。以上より、日本に導入されたシグナルザリガニは、二次侵入に伴い攻撃性や活発さといった行動形質が変化したと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
侵入種は、ときに、小進化や表現型の可塑性により、新天地で行動形質や形態形質が変化することが知られる。本研究は、侵入ザリガニ類で初めて、これらが二次侵入に伴い、攻撃性や活発さといった行動形質が変化したことを明らかにした研究である。本研究の成果は、侵入ザリガニの駆除管理の際に、優先順位をつける際に有用な情報を提供することが期待される。
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