研究課題/領域番号 |
16K07513
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中川 弥智子 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (70447837)
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研究協力者 |
竹内 やよい
稲永 路子
鈴木 詩織
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 実生動態 / 種子散布 / フタバガキ科 / 実生更新 / 種子散布パターン / 実生定着制限 / 定着制限 / 当年生実生 / 熱帯雨林 / 生態学 / 個体群動態 |
研究成果の概要 |
フタバガキ科2種について、遺伝実験から種子散布と花粉散布のパターンを推定した。果実の形態的特徴からの予想とは異なり、大きな翼の枚数が多い種で種子散布距離が大きい結果とはならなかった。また、最大花粉散布距離は2種で似た値を示したが、花粉散布頻度の距離依存性は種によって異なった。定着した実生のうち、21.5~26.7%が約4年後まで生き残った。種子散布距離や花粉散布距離が実生の成長や生残に与える影響は検出されず、種子~実生定着の数年間では、食害者に対する飽食効果が生残に有利に働くことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フタバガキ科樹木は東南アジア熱帯雨林の主要な優占種であり、多くの有用材を含む分類群であるため、その更新特性は持続的利用や保全に欠かせない基礎情報である。比較的多くの報告がある花粉散布距離に比べて、種子散布距離の知見は非常に限られているため、本研究の成果は意義深いが、一度の繁殖イベント由来の限られた種のみでの結果であるため、より多くの種を用いた更なる検証が必要である。また、より正確な種子散布距離の推定のために、遺伝実験に用いるべき試料への課題も見つかったことから、今後の発展も望める。
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