研究課題/領域番号 |
16K07521
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
野間口 眞太郎 佐賀大学, 農学部, 教授 (80253590)
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研究分担者 |
工藤 慎一 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (90284330)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 子への世話行動 / 亜社会性 / ミツボシツチカメムシ / 寄主植物利用個体群 / オドリコソウ属 / 給餌行動 / 種子運搬 / 保育行動 / ツチカメムシ / 寄主植物利用 / 個体群間変異 |
研究成果の概要 |
雌親が幼虫に種子を給餌する亜社会性ツチカメムシにおいて、寄主植物は保育形質への重要な淘汰要因である。ミツボシツチカメムシの場合、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、オドリコソウの各群落を利用する地域個体群があり、各寄主植物に適応した繁殖・保育様式を進化させている。本研究は,これら個体群間あるいは雌間で繁殖・保育形質を比較した。その結果,形質値の変異傾向はTrivers(1974)の保育行動の進化理論を支持することが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
親による子の世話行動は、世話をしない祖先から進化したと考えられ、その進化条件の解明はTrivers (1974)など多くの動物行動学者の主要な研究課題の一つである。これまでの理論では,現繁殖での保育は、その利益がそのため失う将来の繁殖成功を上回るとき進化すると予想される。しかしその検証事例はほとんどない。本研究は、複数の寄主利用個体群の比較という新規の手法を用いてこれを検証し、ポジティブな結果を得た。
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