研究課題/領域番号 |
16K07535
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然人類学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
早川 敏之 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (80418681)
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研究分担者 |
颯田 葉子 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 教授 (20222010)
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研究協力者 |
Varki Ajit
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ヒトの進化 / 精神機能 / 脳 / 人類進化 / 現生人類 / シアル酸 |
研究成果の概要 |
現生人類の精神機能における適応的進化については、これまでのところよく分かっていない。我々の以前の研究によって、糖の1種であるシアル酸に関わる分子によるヒト特異的な脳細胞間の相互作用の出現が、ヒトとしての高次精神機能の獲得に関わっていることが示唆されている。このため、その脳細胞間の相互作用の現生人類での進化を検討した。その結果、ヒト特異的な脳細胞間の相互作用は、東アジアの集団において社会や文化の変化による心理社会的ストレスに対して適応的に進化していることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで現生人類の社会や文化の変化・発展と遺伝子の進化との関係はよくわかっていなかった。本研究から得られた知見は、現生人類における社会や文化の変化・発展に、遺伝子レベルでの適応進化が関与していることをはじめて示すものとなる。そして、これまでは人文社会学的な視点で考えられてきた我々の社会・文化の変化・発展の基盤について、自然科学的な視点を新たに提供することで、社会や文化の学際的な理解への第一歩となり、現代の社会や文化の多様性の背景を知り、相互理解を深める糸口となると考えられる。
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