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登熟優先度調節系からのアプローチによるイネの高登熟、安定多収栽培の試み

研究課題

研究課題/領域番号 16K07566
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 作物生産科学
研究機関東北大学

研究代表者

中村 貞二  東北大学, 農学研究科, 助手 (70155844)

研究期間 (年度) 2016-10-21 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードイネ / 穎果 / 登熟 / 登熟優先度 / 品質 / ABA / 水制限 / 栽培 / 水不足
研究成果の概要

イネはアブシジン酸(ABA)を介した登熟優先度調節系を持ち、低source/sink比では優先度が低い弱勢な穎果の初期成長が遅延、そして胚乳細胞数とデンプン合成能力の低下により登熟が悪化する。さらに登熟優先度調節の強さ(SCFP)には遺伝的差があり、弱い方が登熟が悪化しにくい。本研究では普及品種を用い、SCFPを低下させ、高登熟、安定多収となる栽培の構築を目指した。密植と低窒素により穂は小さくなったが、SCFPが低下し高登熟となった。しかし、密植は倒伏し易いので他の栽培法が望まれる。内生ABAが増加する水制限を登熟期に行った結果、SCFPは低下し、登熟と品質が向上し、その有効性が示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

世界人口の急増に対処するための重要作物であるイネでは、穂下部の穎果が弱勢で登熟優先度が低い。低日射下で、また多収を求め穎花数が多くなる栽培や育種を行うと、弱勢な穎果の登熟が悪化し収量は増加しない。この解決のために光合成つまりsource側の研究が多く行われたがsink側の研究は少ない。本研究ではsinkに本来備わった登熟優先度調節つまり生き残り戦略機構を栽培により制御した点、そして他の作物にも応用できる可能性が高い点に学術的意義がある。さらに、最近品質が重要視され、高品質栽培は必須となり、そのために収量を低く設定する場合もある。本研究は高収量と高品質の両方を目指すもので、社会的意義も大きい。

報告書

(6件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 開花後の畑条件が水稲の登熟優先度調節に及ぼす影響2019

    • 著者名/発表者名
      中村 貞二
    • 雑誌名

      日本作物学会東北支部会報

      巻: 62 ページ: 19-20

    • NAID

      130007951199

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 開花後の畑条件が水稲の登熟優先度調節に及ぼす影響2019

    • 著者名/発表者名
      中村 貞二
    • 学会等名
      日本作物学会東北支部会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2016-10-24   更新日: 2022-01-27  

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