研究課題/領域番号 |
16K07573
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
作物生産科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
平井 儀彦 岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (80263622)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 耐塩性 / イネ / 量的形質遺伝子座 / 収量 / QTL |
研究成果の概要 |
塩感受性品種コシヒカリにNona Bokra あるいはIR64の染色体断片が置換された遺伝解析集団を用いて長期塩条件下での耐塩性を比較したところ,塩条件において精籾重が高い系統は,いずれも穂揃い期のNa+,Cl-の含有率が低いことが認められた.塩条件における収量に関わるQTL解析から,第2染色体上の4箇所に塩条件における収量あるいは個体乾物重の維持に関わるQTLが見いだされた. さらに,長期塩条件におけるイネの収量には,Na+害ではなくCl-害が密接に関係することが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究おいて,塩条件下での収量維持にはCl-害が密接に関わることが示唆されたことは,耐塩性に重要な生理的要因を示唆したものであり,学術的意義が高い.また,収量形質に関わる耐塩性QTLが染色体上の複数領域に見いだされた.このことは,耐塩性機構の解析と遺伝子同定に有用な系統の育成につながることから有意義である.さらに,QTL 近傍マーカーの情報は,耐塩性育種にそのまま用いることが可能であり,その点においても意義が高いと考えられる.
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