研究課題/領域番号 |
16K07576
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
作物生産科学
|
研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
有馬 進 佐賀大学, 農学部, 教授 (90140954)
|
研究協力者 |
秀島 好知 佐賀県農業試験研究センター
清田 梨華 大分県農政部
鈴木 章弘 佐賀大学, 農学部
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | アレロパシー / 麦わら / わらすき込み / わら焼却 / 雑草 / フェノール性物質 / 米麦二毛作 / 埋土種子 / オオムギ / 出芽 / 焼却 / 鋤込み / フェノール / 藁 / 発芽抑制 / 他感物質 / 水田二毛作 / 環境調和型農林水産 |
研究成果の概要 |
米麦二毛作における麦わら処理(すき込み・焼却)の生産性に及ぼす効果を比較した結果,①すき込みの効果は,焼却に優り、雑草発生を抑制し,水稲の登熟歩合を高め増収傾向を示した。効果はオオムギ,コムギとも同様であり,わら処理量は20~40kg/aで効果が認められた。この結果から,麦わらの処理は焼却よりもすき込みが優れていることが示唆された。②わらのアレロケミカルは,(±)-2-フェニルプロピオン酸の関与が確認できた。③わら焼却は,土壌表面温度で100℃以上となるものの,埋土種子の死滅にはつながらず,雑草抑制範囲が限定的で現場技術としての実用性が低いことが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
北部九州の米麦二毛作を対象として,麦わらのすき込み処理と焼却処理の違いが雑草発生と稲作に及ぼす影響をみた。解析は麦わらのアレロパシーを中心に,すき込みと焼却による雑草の発抑制の比較,雑草抑制効果を示すわら中のアレロケミカル(フェノール類,(±)-2-フェニルプロピオン酸など)を探索し、その物質の抑制作用を検証した。麦わら焼却熱の影響を焼却時の温度分布により調査した。研究成果は、米麦二毛作における麦わら処理方法に伴う雑草抑制効果の相違を明らかにし,栽培現場におけるわら処理の指針を明確化した。また,アレロパシーの観点から麦わらの雑草抑制機構の一端を説明し,麦わら処理の技術的な改善の視点を与えた。
|