研究課題/領域番号 |
16K07593
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸科学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
切岩 祥和 静岡大学, 農学部, 教授 (50303540)
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研究協力者 |
岡田 健二郎
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 養液栽培 / 生理障害 / トマト / 高温ストレス / 施肥技術 / カロテノイド代謝 / 着色不良果 / カリウム / フルーツディスク / 高温障害 / カロテノイド / 園芸学 |
研究成果の概要 |
トマトの着色不良果は高温期に発生しやすく,環境制御機器での制御は困難でその画期的な対策技術が求められる.この生理障害はカリウム代謝の異常によることが確認され,本研究では開花から収穫までの7週間のうち,カリウム不足は3週間以内として適正に施肥管理することが生理障害を回避するために効果があることを明らかにした.ただし,カリウムの増施による対策は,尻腐れ果を発生させる恐れが高まるため注意が必要である.カリウムの欠乏による着色不良は,トマトの果皮の中でも肩部周辺のみで起こる局所的な代謝異常と考えられ,カロテノイド代謝に及ぼすカリウムの関与についてさらに検討したい.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
農業における生産技術の高度化は省力で高利益型化に貢献することを目指しているが,経験不足な生産者に「作物を操る力」を身に着けさせる必要がある.本研究テーマとした着色不良果は植物工場に匹敵する高度な環境制御可能な施設でさえ発生し,正常な作物を生産するノウハウを常に追求することの重要性を再認識させられた.環境制御技術はAIの進展により今後さらに発展すると考えられるが,そこで栽培される作物の基本生理は変わることがないので,栽培生理の理解の中でも施肥管理の重要性は今後もますます高まる可能性がある.
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