研究課題/領域番号 |
16K07599
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
國武 久登 宮崎大学, 農学部, 教授 (80289628)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | カンキツ / 自家不和合性 / 花粉 / SSR / 倍加半数体 / 非自己認識 / ハプロタイプ / 液体花粉培養 / 半数体 / 単為発生 / 花粉DNA / 雌性配偶子 / マイクロマニュピレーター |
研究成果の概要 |
高等植物における雄性側自家不和合性は、柱頭や花柱組織内で起こる複合的な生化学現象のため、機序の解明は困難である。本研究では、成熟花粉の液体培養により、自家不和合関連遺伝子の発現を含めた自己・非自己認識機構について検討した。まず、花粉側S因子の同定や分離を検証するために、晩白柚’の花粉1粒におけるSSR対立遺伝子の分離について調査したところ、7個のプライマーにおいて染色体モデルと同様の分離比を示すことが明らかになった。また、液体花粉培養による自己・非自己認識機構の評価を行い、複数の花粉側因子によって花柱S因子が認識されるという考えに基づいて考察したところ、仮説と一致することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
主要なカンキツのひとつである‘晩白柚’ブンタンの花粉1粒におけるSSR解析技術が確立できたことは、自家不和合性因子の解析だけでなく、様々な有用遺伝子の解析を促進するものである。特に、液体花粉培養による自己・非自己認識機構の評価を行い、バラ科植物のように、複数の花粉側因子によって花柱S因子が認識される可能性が明らかになったことは大きな成果である。これらの成果を活かし、カンキツの自家不和合性の機序が明らかになり、化学的および物理的なストレス付与による自家和合性への転換機構が確立され、植物生長調節物質等の農薬応用が期待できる。
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