研究課題/領域番号 |
16K07610
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸科学
|
研究機関 | 岡山県農林水産総合センター生物科学研究所 |
研究代表者 |
小田 賢司 岡山県農林水産総合センター生物科学研究所, その他部局等, 専門研究員 (10344409)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | モモ / 果肉褐変 / 品種間差 / ポリフェノール / 転写制御 / クロロゲン酸 / 遺伝子発現 / ポリフェノール酸化酵素 / 岡山PEH7号 |
研究成果の概要 |
モモの果肉を切ると、断面が短時間で茶褐色に変色してしまう。日本のモモは褐変の目立つ白肉種が中心であるが、果肉褐変に関する体系的解析は遅れていた。本研究では、日本の栽培品種間における果肉の褐変度を大規模に比較し、複数の褐変しにくい品種を見出した。また、低褐変品種である西尾白桃は、褐変の原因物質であるポリフェノールの含有量が少なく、果実成熟に伴う合成が抑制されていることを明らかにした。西尾白桃はポリフェノール合成酵素遺伝子群の発現が少なく、低褐変は転写制御系に遺伝的要因があると考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
果肉褐変は現在のモモが抱える問題の一つである。見た目が悪いだけでなく、加工利用の大きな阻害要因となってきた。本研究は、果肉が褐変しにくいモモ新品種の育成に向けて解析を行い、日本の栽培品種間で果肉褐変度に大きな差があることを明らかにした。さらに、低褐変品種において褐変現象が抑制される主要な要因を明らかにした。褐変抑制の遺伝的背景についても解析を行い、モモの果肉褐変に関する新しい知見を見出した。
|