研究課題/領域番号 |
16K07612
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
須賀 晴久 岐阜大学, 研究推進・社会連携機構, 准教授 (20283319)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 菌類 / 遺伝子 / マイコトキシン / ムギ類赤かび病 / Fusarium / 植物病原性遺伝子 / カビ毒 / 植物病原菌類 |
研究成果の概要 |
ムギ類赤かび病菌は、ムギに病害だけでなく、カビ毒汚染を起こすことで大きな問題となっている。本菌においては宿主内菌糸伸長能を失った自然変異株0233007が見出されている。連鎖解析の結果、この株の原因変異は第1染色体の約195Kb中にあることが判明し、その領域中に2塩基欠失による読取枠の早期停止が生じているFGSG00739遺伝子が見出された。NADPHオキシダーゼをコードすると推定されているFGSG00739遺伝子を野生株からクローニングして0233007株に導入したところ、宿主内菌糸伸長能の回復が見られた。従って、FGSG00739がムギ類赤かび病菌の宿主内菌糸伸長に関わる遺伝子と判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ムギには赤かび病に対する有効な抵抗性品種がなく、世界中のムギが常に赤かび病による減収とカビ毒汚染の脅威にさらされている。本研究ではムギ類赤かび病の病原菌が宿主内で菌糸を伸長させるのに必要な遺伝子を解明した。植物病原菌の約7割はムギ類赤かび病の病原菌と同じ糸状菌であり、本研究の成果は、糸状菌全体の植物病原性機構の解明につながると共に新たな防除法の開発に寄与する。
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