研究課題/領域番号 |
16K07620
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
岩井 久 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 教授 (90183194)
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研究協力者 |
犬童 奏実
大西 弘也
佐藤 佑華
澤岻 哲也
千秋 祐也
中村 正幸
福元 智博
藤 晋一
リスカ
ワイリー スティーブ
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 病害発生 / 植物ウイルス / パッションフルーツ / トケイソウ / 西太平洋 / 果樹 / 診断 / 防除 / 亜熱帯 / 亜熱帯果樹 / 病害診断 / 病害防除 |
研究成果の概要 |
パッションフルーツからポティウイルス属の新ウイルスを検出した。宿主範囲やゲノムの系統解析により、ウッディネス病を起こすEast Asian Passiflora virus (EAPV)とは異なることが判り、East Asian Passiflora distortion virus (EAPDV)と命名した。 Passiflora foetidaは沖縄を含む東南アジアの雑草である。海外では多くのウイルスの中間宿主であり、EAPVやEAPDVの保有宿主の可能性がある。両ウイルスを混合感染させ、増殖量をreal-time PCRで調べたところ、EAPDVはEAPVの共存で単独感染の数十倍になった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本のパッションフルーツに果実奇形を起こすポティウイルス属には著者が2006年に命名したEAPVが存在するが、新たにEAPDVが加わった。合わせて両ウイルスを識別できるように設計したRT-PCR用のprimer setsは、早期診断を通して果実生産の向上に貢献する。栽培が盛んな西オーストラリアや西スマトラに、目下は両ウイルスとも分布していないが、EAPVは既に台湾や韓国などに分布しており、今後注視していく必要がある。 またP.foetidaへの混合感染試験では、EAPVのEAPDVへのシナジー効果が強く、単独感染では軽微なEAPDVの病徴が深刻化する可能性があり、本知見は防除対策上重要である。
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