研究課題/領域番号 |
16K07621
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
津下 誠治 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (10254319)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | イネ白葉枯病菌 / hrp遺伝子 / 遺伝子発現 / キシロース / hrp / III型分泌装置 / 植物病原細菌 / 遺伝子発現制御 |
研究成果の概要 |
イネ白葉枯病菌のhrp遺伝子群は、宿主防御応答の抑制に関わり、病原性に必須である。本研究では、hrp遺伝子群の発現をキシロース依存的に誘導する機構とそれを制御する因子XylRを明らかにした。XylRは転写抑制因子であり、標的遺伝子のプロモーター領域に結合することでその転写を抑制するが、キシロース存在下ではその抑制機能が失われ、標的遺伝子の転写が可能になる。XylRの標的遺伝子には、キシラン/キシロース代謝関連遺伝子も含まれており、白葉枯病菌はイネへの感染過程においてキシロースを栄養源とすると同時に、宿主防御応答の抑制に関わるhrp遺伝子群の誘導因子としても利用することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
白葉枯病菌は、熱帯アジアを中心に世界の稲作地帯で甚大な被害をもたらすイネの重要病原細菌である。本細菌のhrp遺伝子群については、その病原力への重要性から世界の多くの科学者が研究対象としている。とくに感染特異的な本遺伝子群の発現制御機構の解明に向けた研究が精力的に行われているが、その全貌は未だ明らかでない。本研究では、その中でもとくに、キシロース依存的な発現制御機構とそれに関わる制御因子について新知見を得ることができた。本研究で得られた知見は、hrp遺伝子群の発現阻害をターゲットとした本病原細菌防除資材開発等に応用可能であると考えられる。
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