研究課題/領域番号 |
16K07624
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
園田 昌司 宇都宮大学, 農学部, 教授 (00325127)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 殺虫剤抵抗性 / ジアミド剤 / コナガ / フルベンジアミド / クロラントラニリプロール / アミノ酸変異 / リアノジン受容体 / 量的シーケンシング / 遺伝子重複 / 変異 / 昆虫 |
研究成果の概要 |
コナガのジアミド剤抵抗性は、リアノジン受容体のアミノ酸変異(G4946E)による感受性の低下によって生じる。コナガ個体群中のG4946E頻度を推定するための手法を開発し、G4946E頻度とジアミド剤抵抗性には正の相関があり、ジアミド剤の効果はG4946E頻度に基づいて予測できることを明らかにした。また、G4946E頻度は季節的に変化し、春から夏にかけて上昇し、秋に低下することを明らかにした。ジアミド剤散布を停止するとG4946E頻度が低下したことから、G4946Eはフィットネスコストを伴うことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コナガのジアミド剤抵抗性に関わるG4946Eの頻度を個体群レベルで解析するための手法を初めて開発した。この手法を用いて抵抗性レベルの異なる野外個体群のG4946E頻度を調べ、ジアミド剤はG4946E頻度が40%未満の個体群に対して防除効果が期待できることを明らかにした。また、野外個体群のG4946E頻度の季節的な変化を調べ、晩秋のG4949E頻度と翌春のG4946E頻度はほぼ同じであることから、当該年のジアミド剤の効果は前年のG4946E頻度に基づいてあらかじめ予測できることを明らかにした。
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