研究課題/領域番号 |
16K07638
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
青野 俊裕 東京大学, 生物生産工学研究センター, 講師 (10372418)
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研究分担者 |
齋藤 勝晴 信州大学, 学術研究院農学系, 准教授 (40444244)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 根粒菌 / 共生 / 病原性 / 病原菌 / R-body / reb遺伝子 / reb遺伝子群 / rebオペロン / ampC / ベータラクタマーゼ / 温度 |
研究成果の概要 |
Azorhizobium caulinodansは熱帯マメ科植物セスバニアに窒素固定器官(根粒・茎粒)を形成させる根粒菌である。これらの器官の細胞内において、本菌は窒素固定により窒素分子からアンモニア生産し、宿主に与える。本菌は、共生菌でありながら、R-bodyと呼ばれる宿主細胞殺傷因子を生産する能力をもつ。そのため本菌は、R-body合成に関わるreb遺伝子群の発現を強固に抑制することで宿主との共生を成立させている。本研究では、reb遺伝子群の発現がどのように抑制され、また、どのようなときに抑制が解除されるのかを分子レベルで明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
R-bodyという因子は元来、ゾウリムシの内生細菌が宿主ゾウリムシを殺傷するために持つものと長い間認識されてきた。しかし、我々は、このR-bodyによる真核生物に対する病原性は、ゾウリムシ内生菌だけではなく、マメ科植物と相利共生を示す根粒菌においても発揮されるということを明らかにしてきた。本研究を含めた我々の近年の成果は、その病原性の制御機構を全細菌で初めて示したものであり、細菌学上、重要な位置づけにあると考えられる。
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