研究課題/領域番号 |
16K07640
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
徳田 陽明 滋賀大学, 教育学部, 教授 (30372551)
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研究分担者 |
上田 義勝 京都大学, 生存圏研究所, 助教 (90362417)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 強磁場NMR / 可給体セシウム / 土壌 / 粘土 / 構造解析 / NMR / 機械学習 / 強磁場NMR / セシウム以降 / XRD / 粘土鉱物 / セシウム / 結晶 / 可給態セシウム / EXAFS |
研究成果の概要 |
2011年に起きた福島第一原発の事故により放射性物質が環境に放出された。この中でも137Csの半減期が長いことから,作物を通じた内部被曝の要因となる。本研究では土壌から作物への移行メカニズムを理解しようと試みた。 本研究では,無機物質に吸着したCs+を強磁場固体核磁気共鳴により解析を行なった。結晶表面や層間への吸着サイトがあることを見出した。この試料をさらにKCl溶液で洗浄したところ,NMRピークがなくなることも見出した。これは表面や層間のセシウムが容易にイオン交換されやすいことと対応している。本研究の結果は,セシウムが土壌から作物へと移行するメカニズムを明らかにするのに役立つものと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東北大震災後の福島第一原発のメルトダウンにより放射性物質が環境中に漏れ出ました。その中でもセシウム137は比較的長い時間その状態を保つことができるため,私たちの健康リスクとなりえます(実際には適切な対策がなされ,リスクを低減することに成功しています)。土から作物へと移動し,それを私たちが食べることにより,体の中に放射性物質を取り込むことを避ける必要があります。本研究では,最先端の科学技術を用いてセシウム137が環境中でどのように存在しているのかを明らかにしました。この結果は,土から作物へと移動していく道すじを理解するのに役立ちます。
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