研究課題/領域番号 |
16K07644
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
冨永 るみ 広島大学, 生物圏科学研究科, 准教授 (20373334)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | シロイヌナズナ / 根毛 / 転写因子 / 植物分子生理学 / MYB |
研究成果の概要 |
シロイヌナズナの根毛細胞分化は、R3型MYB転写因子をコードするCPC遺伝子によって決定される。 CPCは、TRY、ETC1、ETC2、とCPL3を含むホモログを有する。 TRYとETC2を導入したトランスジェニック植物は、CPC、ETC1、CPL3導入植物のような根毛増加を示さなかった。TRYとETC2は特異的なC末端領域を有するので、それぞれのC末端を欠失させたところ、他のホモログと類似の機能を示すことがわかった。これは、いくつかのアミノ酸の置換により再現された。さらに、これらのアミノ酸置換がTRYおよびETC2タンパク質の安定性に関与することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
モデル植物であるシロイヌナズナの表皮細胞に着目した細胞分化の研究により、植物細胞の形態形成制御機構の理解に大きく貢献できる。植物に特異的なR3 MYB転写因子の解析により、MYBを中心とした転写因子複合体の制御メカニズムの一端を明らかにできた。根毛形成を制御することで、水分や養分の不足しがちな過酷な環境で生育できる作物育種への応用が期待できる。トライコームは、病害虫から植物体を守る器官であると同時に、種によっては、二次代謝産物を蓄積する器官である。将来的には、植物の産生する有用物質の利用を含む応用展開が期待できる。
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