研究課題/領域番号 |
16K07652
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
下飯 仁 岩手大学, 農学部, 教授 (60372207)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | エタノール発酵 / 清酒酵母 / ストレス感受性 / 高発酵力 / ヘキソーストランスポーター / 次世代シーケンサー / 変異遺伝子 / 遺伝解析 / 遺伝子クローニング / ストレス耐性 / 微生物 / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
酵母によるエタノール発酵は、微生物産業の最も大きな分野の一つであり、酒類や燃料の製造に利用されている。以前の研究で我々は日本酒の製造に使用される清酒酵母は高い発酵力を持っているが、意外にもエタノールなどのストレスに弱いことを発見した。本研究では、清酒酵母の高い発酵力の原因が、グルコースの取り込みを行う細胞膜のグルコース輸送体が分解されにくいことであることを明らかにした。また、ストレス感受性を指標とすることで、高発酵性の変異株を取得できることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
酵母のエタノール発酵力を高めることは、効率的に酒類や燃料を製造するために重要である。酵母が生産するエタノールは酵母自身に毒性を示すことから、従来はエタノールなどのストレスに耐性を持つ酵母の育種が盛んに行われてきた。しかし、我々は高い発酵力を持つ清酒酵母が意外にもストレス感受性であることを明らかにした。本研究では、清酒酵母などのストレス感受性株の高発酵力の原因を明らかにし、高発酵力酵母の新規な育種方法を確立した。これらの結果は、ストレス耐性と発酵力の関係を明らかにした点で学術的に意義があるばかりでなく、今後の発酵産業の発展にも寄与するものである。
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