研究課題
基盤研究(C)
放線菌Stretomyces avermitilisの大規模染色体欠失体を宿主とした異種微生物由来の二次代謝産物生産における、安定的な二次代謝産物生産系の開発を目的とした。本研究において、巨大な二次代謝産物生合成遺伝子クラスターの効率的な導入法を開発した。また、導入した遺伝子群の細胞内における安定的保持のための実験手法の開発を行うと共に、多重遺伝子導入系の確立ならびに多重遺伝子導入によるコンビナトリアル生合成系を開発した。
S.avermitilis は認定宿主として登録されており、大腸菌などと同様に取り扱うことが可能である。本菌は現在も抗生物質生産のために利用されており、その様な産業微生物を二次代謝産物生産の為の包括的な異種発現宿主として利用する試みは成されていない。遺伝的な背景および遺伝子導入系が整備されていない生産菌の保有する二次代謝産物について、本研究によって得られる成果により、その生合成遺伝子群を汎用宿主に導入すれば、生産過程の包括的な解析の展開が可能となる。さらに、これまで遺伝的な不安定性あるいは分子遺伝学的な基盤の整備が乏しくて解析が断念された多くの二次代謝産物についても適用が期待できる。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)
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