研究課題/領域番号 |
16K07679
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
加藤 雅士 名城大学, 農学部, 教授 (70242849)
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研究分担者 |
志水 元亨 名城大学, 農学部, 助教 (20423535)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 鉄のホメオスタシス / 糸状菌 / 転写因子 / HapX / CCAAT / Hap複合体 / 鉄硫黄クラスター / 植物病原菌 / 鉄のホメスタシス / 転写抑制 / CCAAT配列 / ヒストンの修飾 |
研究成果の概要 |
HapXは申請者らが初めて見出した真菌類に特有の転写制御因子であり、広域転写因子CCAAT-box結合因子と相互作用し、鉄を補欠分子族に含むような酵素や鉄取り込み系の遺伝子の転写を制御する。本研究では、モデル糸状菌Aspergillus nidulansを用い、HapXとの相互作用するタンパク質のスクリーニング系を開発した。この系を用いて探索を行い、質量分析およびMASCOT解析により、 2種類のタンパク質Xip1とXip2を同定することができ、それらの遺伝子も取得することにも成功した。現在、相互作用の詳細を解明するため、リコンビナントタンパク質および遺伝子欠失株の取得を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HapXは申請者らが初めて見出した菌類特有の転写因子であり、菌体内での鉄濃度の維持に重要な働きをしている。我々の発見を契機として、ヒトや動物および植物の病原性糸状菌(植物病原菌の大半が糸状菌である)の研究者らにより、HapXがそれぞれの病原性に重要な働きをしていることが示されているので、HapXの機能を知ることは、それら病原性糸状菌の防除や治療法の開発に役立つ。今回の研究により、HapXと共同して働いている因子の候補が明らかとなり、HapXの働きの分子機構を明らかにする上で重要な手がかりを得たことになる。
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