研究課題/領域番号 |
16K07718
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物有機化学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
石原 亨 鳥取大学, 農学部, 教授 (80281103)
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研究分担者 |
寺石 政義 京都大学, 農学研究科, 講師 (80378819)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | イネ / ファイトアレキシン / 種内多様性 / ケモタイプ / サクラネチン / オリザレシン / 二次代謝 / rice / phytoalexin / natural variaton / sakuranetin / oryzalexin / chemotype / momilactone / phytocassane / オリザレキシン / ナチュラルバリエーション / モミラクトン / フェニルアミド / ナリンゲニン / QTL |
研究成果の概要 |
イネは、病原菌の感染を防ぐために抗菌性化合物ファイトアレキシンを蓄積する。本研究では、ファイトアレキシン生産の種内変異(ナチュラルバリエーション)を明らかにした。様々な品種のイネを調べたところ、サクラネチンを蓄積する品種と前駆物質のナリンゲニンを蓄積する品種があった。この違いをもたらす遺伝子は、生合成遺伝子NOMTであった。サクラネチンは糸状菌に強い抗菌活性を示すが、ナリンゲニンは細菌に強い活性を示す。抗菌活性の違いがケモタイプの進化をもたらしたのかもしれない。もう一つのファイトアレキシン、オリザレキシンAにも種内変異があり、その原因遺伝子が生合成遺伝子のKSL10であることもわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物は外敵に対する防御のため、さまざまな化学物質を蓄積します。例えば、病原菌が感染するとファイトアレキシンと呼ばれる抗菌性物質を蓄積します。イネは20種におよぶファイトアレキシンを蓄積するのですが、品種によってファイトアレキシンの種類や蓄積量が大きく異なることがわかりました。この結果を利用すれば、交配育種などの方法でファイトアレキシンの組成を操作することができ、特定の病原菌に強い品種を作り出せると考えられます。また、異なるファイトアレキシンを蓄積する系統を同時に栽培することで病気の広がりを抑えることができる可能性が生まれました。
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