研究課題/領域番号 |
16K07731
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
|
研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
水重 貴文 宇都宮大学, 農学部, 准教授 (70571008)
|
研究分担者 |
蕪山 由己人 宇都宮大学, 農学部, 教授 (20285042)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | うつ / ストレス / ペプチド / 消化吸収 / 腸管吸収 / 神経新生 / コラーゲン / マウス / 海馬 |
研究成果の概要 |
本研究では、食餌タンパク質摂取時に生成するペプチドの中から抗うつ作用を示すものを探索した。その結果、コラーゲンおよび魚肉タンパク質の分解物を胃内投与したマウスにおいて、抗うつ作用を示すことを見出した。魚肉タンパク質分解物のHPLC分画およびin situ門脈灌流系で同定した魚肉由来ペプチド2種のうつ様行動に対する作用を調べたが、いずれの検討においても抗うつ作用は認められなかった。2成分以上の複合的な作用であることが示唆された。コラーゲン由来の消化吸収ペプチドであるPro-Hypにおいて抗うつ作用を示すことを見出した。本研究において、消化吸収過程を経て体内循環する新規抗うつペプチドを見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国のうつ疾患患者の数は100万人を超え、今後も増加の一途を辿ることが予想されており、その解決は大きな課題となっている。一方、うつ疾患を改善する医薬品には副作用等の問題があり、その使用が問題視される場合もある。本研究成果により見出した抗うつ活性を示す低分子ペプチドが今後、安全な抗うつ素材開発の一助となることが期待され、実用化された際には非常に大きな社会的意義を持つと考えられる。また、本研究成果は独創的な発想かつ新規発見を含んでおり、将来的に作用機序の全容を解明し、特許を取得することや学術大会や学術論文で報告することで、学術的な意義を示すことができると期待している。
|