研究課題/領域番号 |
16K07732
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
平井 静 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 准教授 (90432343)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 妊娠期低栄養 / 日本型低栄養 / 糖質制限 / 糖代謝異常 / 男性肥満 / 胎生期低栄養 / 膵臓の発達 / 糖代謝 / 肥満 / 糖・脂質代謝 / 膵島の発達 / 生活習慣病 / マウス |
研究成果の概要 |
日本型低栄養としてたんぱく質および糖質制限に着目し、妊娠期におけるこれらの低栄養が次世代の糖代謝に影響を及ぼすメカニズムについて検討を行った。その結果、マウスにおける妊娠期の総エネルギー制限(たんぱく質を含むすべてのエネルギー源の制限)が次世代における膵臓β細胞の発達を阻害し、その結果インスリン分泌不全による糖代謝不全を引き起こすに対し、妊娠期の糖質のみの制限によるエネルギー制限は膵臓の発達には影響せずに、白色脂肪細胞の小型化を介してインスリン感受性を亢進する可能性が示唆された。同様の結果は、さらに日本の現状を反映した、肥満の雄マウスと妊娠期低栄養の雌マウスを用いたモデルにおいても認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、現在の日本人、特に妊娠を経験する若い女性や同年代の男性に多く認められる食生活パターンを反映した動物モデルを使用して、周産期の栄養が次世代に及ぼす影響をそのメカニズムとともに検討した。本研究で得られた成果は、日本人のための妊娠期栄養学の新たな知見になったとともに、糖尿病などの生活習慣病の発症を出生前から予防する先制医療という観点からも、極めて社会的意義を有するものであると考える。
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