研究課題/領域番号 |
16K07738
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
岸田 太郎 愛媛大学, 農学研究科, 教授 (80304658)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 大豆イソフラボン / 食欲抑制 / ラット / 視床下部 / 胃排泄 / 腸肝循環 / 飼料摂取量 / 食欲 / 栄養学 |
研究成果の概要 |
過食の防止は肥満をはじめ多くの生活習慣病の予防・治療において重要である。先に我々は大豆イソフラボン・ダイゼインを雌ラットに与えると飼料摂取量が低下することを見出し、血中濃度及び胆汁中濃度からダイゼインの腸内細菌代謝物エコールが活性本体であることを明らかにした。胆汁中濃度が高かったことから腸肝循環しながら消化管を介して食欲を抑制する可能性がある。本研究では胆汁中エコールがグルクロン酸及び硫酸で抱合されその抱合型には大きな性差があり作用に大きく関与していることが示唆された。また、エコールが胃排泄遅延を介して作用をもたらしている可能性が示唆され、胃排泄と関連がある視床下部遺伝子発現の変更も見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過食は肥満をはじめ多くの生活習慣病のもっとも大きな原因のひとつであり、過食の防止は生活習慣病の予防・治療において重要である。先に我々は大豆イソフラボンを雌ラットに与えると(50~150 mg/kg飼料)飼料摂取量が低下することを見出した。大豆イソフラボンはエストロゲン作用を持ち、食欲抑制はエストロゲン作用の一つだが大豆イソフラボンが卵巣摘出メスラットの飼料摂取量を低下させた際、卵巣摘出による子宮重量の萎縮は全く改善されなかった。我々はエストロゲン作用とは全く異なる機構が存在すると考えた。本研究は大豆イソフラボンが、腸肝循環しながら消化管を介して食欲を抑制する新しい機構の解明を目指すものである。
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