研究課題/領域番号 |
16K07740
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
|
研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
永尾 晃治 佐賀大学, 農学部, 教授 (10336109)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 食環境 / HDL代謝 / 疾患遺伝子 / メタボリックシンドローム / コレステロール逆転送系 / コレステロール代謝 / リポタンパク質代謝 |
研究成果の概要 |
トランス型脂肪酸異性体、飽和脂肪酸、動物性および植物性タンパク質等を用い、in vitroおよびin vivo実験系によるメタボリック症候群発症時のコレステロール逆転送系低下機序の解明と食環境による制御を試みた。その結果、一般に指摘されているトランス型脂肪酸の悪玉性は見出されなかった。一方で肝臓におけるステロールトランスポーターの変動がHDL代謝異常と関与していることが示唆され、植物性タンパク質により発現制御することで改善が期待出来ることも見出された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
欧米における疫学調査から、HDL代謝を低下させる動脈硬化性疾患の危険因子として幾つかの脂質成分が挙げられているが、作用機序と構造との関係に関する詳細は不明である。本研究では、俗に言うトランス型脂肪酸がHDL代謝に及ぼす影響を細胞系および生体系で検討を行ったが、その悪玉性は証明されなかった。一方で、植物性タンパク質が肝臓のステロールトランスポーターの発現を変動させることで生体でのHDLコレステロールの比率を向上させることを見出した。以上のことから、今後の病態発症機序解明と代謝改善機能性食事因子の開発におけるターゲットとなる疾患遺伝子を強く示唆することが出来た。
|