研究課題/領域番号 |
16K07746
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
細野 崇 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (80445741)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 多価不飽和脂肪酸 / 肥満 / 高脂肪食 / ラード / 魚油 / アルツハイマー病 / 認知機能低下 / インスリン抵抗性 / 耐糖能異常 / 分子栄養学 / 神経科学 / 糖尿病 / 脂質栄養学 |
研究成果の概要 |
本研究では、最初に魚油含有高脂肪食(FOD)給餌が食餌誘導性肥満を予防するか確認した。FOD給餌はラード含有高脂肪食(LD)給餌と比べて顕著に体重増加を抑制した。次にアルツハイマー病モデルマウス(ADマウス)を用いて肥満と認知機能の関係を新規物体認識試験により評価した。LD給餌ADマウスは、通常食給餌ADマウスと比べて体重が増加し、認知機能の低下が認められた。一方、FOD給餌ADマウスは、LD給餌ADマウスよりも体重増加が抑制され、認知機能の改善が認められた。これらの結果から、肥満の改善がアルツハイマー病による認知機能低下を改善することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病は有効な治療法が存在しない病気であることから、その予防法の開発が重要である。本研究の結果、肥満がアルツハイマー病による認知機能低下を悪化させること、多価不飽和脂肪酸による肥満の改善が認知機能低下を予防できる可能性が明らかとなった。今後は、肥満がどのようなメカニズムで認知機能低下を引き起こすのか解明することで、アルツハイマー病予防法の確立にむけた研究に発展させていきたい。
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