研究課題
基盤研究(C)
ヒト母乳・唾液中に存在する食品タンパク質・IgA免疫複合体により,それを摂取したマウスにおいて経口免疫寛容が誘導され,食物アレルギーが抑制されることを明らかにした。また,乳酸菌の同時摂取によりこの効果が補強された。この研究の過程で,唾液中の総IgAレベルが著しく低い20歳女性を発見した。その父・父方祖母も同様であり, 遺伝子疾患の可能性が示唆されたため, 現在遺伝子解析を遂行中である。
母乳に食物アレルギーの抑制機能があるという科学的根拠はまだ確立されておらず,本研究はその端緒を開くものである。これにより一般的な母乳哺育の推進に寄与できることはもちろん,授乳婦の食生活の管理・適切な授乳法と言った,良質な哺乳を介した健康的かつ経済的な食物アレルギーの軽減・予防に資するところ大である。また,母乳や唾液のような外分泌液解析の有用性についても明らかにすることが出来た。
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アレルギーの臨床
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