研究課題/領域番号 |
16K07779
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
鈴木 保志 高知大学, 教育研究部自然科学系農学部門, 准教授 (20216451)
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研究分担者 |
吉村 哲彦 島根大学, 学術研究院農生命科学系, 教授 (40252499)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 架線 / 集材 / 索張り方式 / 軽架線 / 力学モデル / 生産性 / 林内作業車 / 森林工学 / 林業機械 / 小規模林業 / 作業システム |
研究成果の概要 |
国内外の軽架線の索張り事例等を調査し、一般の架線も含めて索張り方式の分類方法を整理した。その中で、1ドラム方式の軽架線について搬器での荷上げ索兼主索の取り回し方式に基づいて3種類に索張り方法を分類し、力学モデルを構築してそれぞれの方式における横取り時の搬器の安定性の比較検討から動滑車方式の有効性を客観的に評価することを可能とした。スイングヤーダを用いて2倍力方式の軽架線を架設し実作業を行う力学モデルの検証実験を、島根県と高知県においてそれぞれ実施し、架空索張力の変動と搬器の係留状況を確認し異なる荷掛け位置における主索張力と架空索張力の関係を検証することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果として提示した経費的制限と物理的制限を考慮した軽架線が備えるべき規格は、現場主導で普及が進んだ軽架線技術の有効性と索張り方式の一般性を示すものであり、世界的にも有用性の高い結果が得られたものと考えている。また、付随した成果として軽架線方式も含め集材システムを適用するための投資(基盤整備と作業システムに要する経費)が妥当かを判断するための新たな手法を提案し、こうした集材システムを用いて広葉樹林も含めた森林経営計画の長期採算性について考察し肯定的な結果を得た。これは今後必要とされる低投資作業システムによる森林整備の可能性を示すものであり、国内外での応用が期待される。
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