研究課題/領域番号 |
16K07780
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
渡辺 敦史 九州大学, 農学研究院, 准教授 (10360471)
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研究協力者 |
玉城 雅範
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | リュウキュウマツ / 進化的位置 / 遺伝的攪乱 / ゲノムマーカー / 葉緑体ゲノム / 古地理学的知見 / 葉緑体全ゲノム / 東アジアマツ属植物 / 遺伝的多様性 / 遺伝資源保全 |
研究成果の概要 |
本研究の結果、リュウキュウマツはタイワンマツやカントンマツなどの中国、台湾に分布するマツ属植物と近縁である一方で、独自の進化的位置を示すことが明らかとなった。さらに、リュウキュウマツの現在の分布域を古地理学的知見と併せることで推定した。リュウキュウマツは、西表島から奄美大島までの西南諸島群に分布することから、これら島嶼群に生育するリュウキュウマツを採取し、これら島嶼群の遺伝構造を調査することによって、各島嶼群の関係性を明らかにすることを試みた。そのため、核SSRマーカーの開発に取り組み、SSR領域が含まれるライブラリーの構築を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
沖縄県では、リュウキュウマツ枯損を引き起こすマツノザイセンチュウに対する抵抗性を示すクローンの選抜を行ってきた。しかし、抵抗性マツが島嶼群に植栽された場合、各島嶼で固有の遺伝子を持つ場合には、人為による遺伝的攪乱を生み出す可能性がある。既報では島嶼群間における固有の遺伝子はなく、島嶼間で近縁種も混在する形で分布するとされていたが、本研究から島嶼間で固有の遺伝子が存在する可能性が示唆されることから、リュウキュウマツを人工的に植栽する際には遺伝的攪乱に配慮した植栽を行うことを提言する初めての研究として社会的意義があると考えられる。
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