研究課題/領域番号 |
16K07788
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
越川 昌美 (金尾昌美) 国立研究開発法人国立環境研究所, 地域環境研究センター, 主任研究員 (80291045)
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研究分担者 |
渡邊 未来 国立研究開発法人国立環境研究所, 地域環境研究センター, 主任研究員 (50455250)
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研究協力者 |
佐瀬 裕之
申 基澈
三浦 真吾
村田 智吉
高松 武次郎
中野 孝教
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 火山灰 / ストロンチウム同位体比 / カルシウム供給源 / 渓流水 / チャート / ストロンチウム同位体 / Ca供給源 / Sr同位体 / 環境分析 / 水圏現象 / 生物圏現象 / 土壌圏現象 |
研究成果の概要 |
森林土壌のカルシウム(Ca)は生態系の酸性化抑制と養分供給に必要である。母岩のCa供給能が低い地域ではCa不足が懸念されるが、日本では森林土壌に混入している火山灰がCaを補っている可能性がある。我々は、Caと似た性質をもつストロンチウム(Sr)の同位体比を利用して、渓流水中のCaおよびSrに対する火山灰の寄与率(fv)を評価する手法を考案し、母岩が異なる2地域を比較した。その結果、栃木県雨巻山のチャート地域は茨城県筑波山の花崗岩地域よりもfvが高く、チャートの方が花崗岩よりもSrおよびCaの供給能が低いため、火山灰からのCaおよびSr供給の寄与率が高くなると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、土壌中における火山灰の機能に関する研究は、有機物やイオウに対する吸着保持作用を調べたものに限られている。これに対し本研究は、全く異なる視点からCa 供給源として火山灰に着目しており、森林土壌における火山灰の機能研究のみならず、Ca 循環研究にも新展開をもたらすことが期待できる。さらに、本研究で確立するCa 起源解析手法が広く実施されれば、「日本の多くの土壌が欧米の土壌よりも酸耐性が高いのは火山灰の効果である」という基礎的かつ未解明な問題を明らかにすることが出来る。
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