研究課題/領域番号 |
16K07789
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
溝口 康子 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (90353870)
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研究協力者 |
山野井 克己
宇都木 玄
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 撹乱 / 光合成 / 生態系呼吸量 / ササ / 粗大有機物 / 光利用効率 / 下層植生 / 光合成有効放射量 / フラックス / GPP / Re / スペクトル解析 / 環境 / 植物 |
研究成果の概要 |
札幌市羊ヶ丘の落葉広葉樹林において台風撹乱後の森林および森林下層のCO2収支の変化を明らかにするため、渦相関法を用いたCO2フラックス測定および毎木調査を行い、回復過程における森林全体のCO2収支に対するササを中心とする下層植生の寄与の変化を明らかにした。 総一次生産量GPPに対する下層植生の寄与割合は約3割で、撹乱後10年以上経過し林床の光合成有効放射量低下に伴い、若干寄与の程度は低下していた。生態系呼吸量REは高齢なシラカンバの枯死が毎年起こり粗大有機物の供給が継続していることから、高い値が継続していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
森林生態系の炭素動態研究は、長年の研究によって気象条件の変化に対する応答特性や植生による差異が明らかになりつつある。一方、非定常な撹乱の影響に関しては、皆伐などの人為撹乱や、森林火災後の変化に対する研究が行われているが、風害撹乱の研究はまだほとんど行われていなかった。観測例の少ない風害後の回復過程における森林全体及び下層のCO2収支の変化が明らかになったことで、日本をはじめとするモンスーンアジアでは頻繁に起こる台風による風害撹乱のCO2収支に与える影響を把握するための基礎的知見が得られた。
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