研究課題/領域番号 |
16K07794
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
島田 卓哉 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (10353723)
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研究協力者 |
磯野 昌弘
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 堅果 / コナラ / 野ネズミ / 種子食昆虫 / 動物植物相互作用 / 形質媒介間接効果 / seed fate / Seed fate / 間接効果 / 動物-植物相互作用 / 生物間相互作用 / 更新 / 森林生態系 / 羽化トラップ |
研究成果の概要 |
堅果の主要な捕食者である種子食昆虫と森林性野ネズミとの相互作用がコナラ堅果の生存過程に及ぼす影響の解明を目的として研究を実施した.その結果,虫害率の高い母樹ほど実生が多く発生するという逆説的な関係が認められた.また,個々の堅果が実生になる確率についても,虫害のある堅果の方が虫害のない堅果に比べて高いことが判明した.これは,散布前虫害による堅果の質の低下によって野ネズミの捕食回避が生じ,虫害種子の生存確率が高まったためであると考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コナラ属樹木は日本の森林の主要な構成種であり,種子(堅果)の生存過程を解明することは,コナラ属樹木の更新過程や維持機構を解明し,ナラ・カシ林生態系の保全・管理を実施する上で重要な貢献となる.種子食昆虫と野ネズミ類は堅果の最も主要な消費者であるが,両者は一見すると空間的・時間的に隔離されているため,その相互作用が堅果生存過程に与える影響については関心が払われてこなかった.しかし,本研究の成果によって,無関係に見える両者の相互作用が堅果の生存過程に実際に影響することが明らかになった.
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