研究課題/領域番号 |
16K07807
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
木質科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
梅村 研二 京都大学, 生存圏研究所, 准教授 (70378909)
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研究分担者 |
金山 公三 京都大学, 生存圏研究所, 教授 (60356798)
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研究協力者 |
田中 聡一
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ヒドロキシアパタイト / モネタイト / 硝酸カルシウム / リン酸水素二ナトリウム / リン酸水素二アンモニウム / 無機質複合木質成形体 / 無機・木質複合成形体 / 無機・木質成形体 / バイオマス / 環境材料 / 複合材料・物性 |
研究成果の概要 |
ヒドロキシアパタイトの生成反応を考えると、接着剤を用いずに無機質複合木質成形体を作製できる可能性がある。そこで、本研究ではまず硝酸カルシウムとリン酸水素二ナトリウムの懸濁液に木粉を混合し、乾燥後に熱圧することで無機質複合木質成形体の作成を試みた。混合割合や熱圧条件が成形体の物性に及ぼす影響を調べ、最適製造条件を明らかにした。成形体中の無機物を解析した結果、モネタイトの可能性が高いことを明らかにした。さらに、リン酸塩としてリン酸水素二アンモニウムを用いると、低い熱圧温度で優れた成形体が得られることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、無機質複合木質成形体の作製において、ヒドロキシアパタイトの生成反応を利用することで、接着剤を用いない新たな手法の開発を試みた。検討の結果、高い耐水性を有する成形体を得ることに成功した。また、生成した無機物を分析したところ、当初の予想とは異なるリン酸カルシウムであることが推察されたが、木材と複合化していることを確認した。また、原料のリン酸塩の種類を変えると、さらに物性に優れた成形体が得られることを明らかにした。このような知見は、脱化石資源やバイオマスの有効利用を考慮した新たな開発手法として学術的、社会的に大きな意義がある。
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