研究課題/領域番号 |
16K07810
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
木質科学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
市浦 英明 高知大学, 教育研究部自然科学系農学部門, 准教授 (30448394)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 湿潤紙力 / イオン液体 / 水浄化 / 再生イオン液体 / 材料加工・処理 / 環境材料 / 環境技術 / 機能紙 |
研究成果の概要 |
イオン液体である1-ブチル-3メチルイミダゾリウムクロライド([BMIM]Cl)を用いて、紙に処理を行い、湿潤紙力に及ぼす影響を検討した。最適な処理条件の確立を試みた。湿潤引っ張り試験の結果、イオン液体で処理したろ紙の湿潤引っ張り強度向上が確認された。イオン液体処理により、紙表面のセルロースが一部溶解し、セルロースフィルムが形成されたことが起因していると考えられる。回収し、再利用した[BMIM]Clを用いて浸漬処理した紙の湿潤紙力増強効果は、バージンイオン液体と同等であった。この手法は、従来難しかった活性炭含有紙を水中で撹拌しながら有効でき、水環境浄化を効率的に行うことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ティッシュペーパーには、湿潤紙力増強剤であるポリアミンアミドエピクロロヒドリン樹脂(PAE)が使用されている。このPAEの製造過程で生成する有機系塩素化合物は、PRTR法の規制対象となっている。本研究の手法を用いれば、現在、使用されているPAEが不要となり、環境への負荷を減らすことが可能である。また、全て天然成分のセルロース成分からなる湿潤紙力増強紙の調製が可能であり、学術的にも意義がある。
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