研究課題/領域番号 |
16K07818
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
木質科学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
星野 英人 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (20371073)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | セルロース / 蛋白質 / VHH抗体 / 複合材料 / プロテアーゼ / 人工蛋白質 / セルロース・蛋白質ハイブリッド / 高度化利用 / プロテアーゼ活性 / 人工タンパク質 / バイオマス / 感染症 |
研究成果の概要 |
我々は、超耐熱性キチン/セルロー-ス結合ドメイン・hCBDを介して任意の蛋白質“X”を紙に複合化させるための人工融合蛋白質を“X”-C Linkと定義する。我々は、かつてクラゲGFPの緑色発光機構を再現する自己励起蛍光蛋白質・BAFを用いたBAF-C Linkを作製し、BAFを紙に複合化させる技術を独自開発した。この研究で、我々は、新たに抗体機能という付加価値を紙に付与する目的で、GFPに対する特異的VHH抗体を用いて抗GFP VHH-C Linkを開発した。抗GFP VHH/紙ハイブリッドは、1年以上の室温下での乾燥保管後もEGFPを捕捉可能で、ラテラルフローデバイスへの適用も可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は、紙という安価な構造素材に従来技術のような化学修飾手法を用いることなく、簡単に生物機能としての蛋白質機能を安定付与することで付加価値を上げる基盤技術開発である。紙にVHH抗体機能を載せることで、単なる紙素材の高付加価値化だけではなく、VHH抗体の柔軟な活用方法を新たに提示することが出来た。今回は抗GFP VHH抗体に焦点を絞ったが、他のVHH抗体でも応用可能であり、将来的には、安価な臨床検査試薬開発の基盤になり得る研究成果である。
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