研究課題/領域番号 |
16K07846
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
香川 浩彦 宮崎大学, 農学部, 教授 (60169381)
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研究分担者 |
内田 勝久 宮崎大学, 農学部, 教授 (50360508)
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研究協力者 |
宮西 弘
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ニホンウナギ / 血嚢体 / 光受容 / 成熟制御機構 / 成熟誘導技術 / シラスウナギ / 種苗生産 / 性成熟誘導 / 性成熟 / 成熟誘導 / 光受容体 / 光周性 / 催熟誘導 / 水産学 / 生理学 |
研究成果の概要 |
本研究では、ニホンウナギにおいて、脳深部にある血脳体が光受容器官であり、初期成熟に重要な役割を果たすことを明らかにした。血嚢体は青色光に対する光受容体(sws2)や光受容後の情報伝達を担う甲状腺ホルモン転換酵素などの因子(光周性因子)を有し、成熟に伴いこれらの遺伝子の発現量が増加すること、また、外科的手術により血嚢体を除去すると成熟に関連するホルモンの発現量が減少し、卵母細胞の発達が抑制されることが明らかとなった。今後、これらの基礎的知見をもとに、ホルモン注射によってしか成熟しない、ニホンウナギを光などの環境因子より成熟誘導する技術が開発されることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シラスウナギの大量種苗生産技術を開発するためには安定的に簡便な方法で受精卵を確保する必要がある。これまで、受精卵を得るためにはホルモン注射により成熟を促進し、人工授精等により受精卵を確保していた。この手法は煩雑で受精卵の質もあまり良くない。本研究では、光や水温などの環境因子により成熟を促進する技術を開発することを目指して、これまで不明であった血嚢体の生理機能を明らかにすることを目的として実験を行い、脳深部にある血脳体が青色光を受容する光受容器官であり、初期成熟に重要な役割を果たすことを明らかにした。この情報をもとに、環境因子による効率的な種苗生産技術が開発されることが期待される。
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