研究課題/領域番号 |
16K07850
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
奥村 誠一 北里大学, 海洋生命科学部, 教授 (60224169)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | エゾアワビ / 選抜育種 / DNA親子鑑定 / マイクロサテライトDNA / 種苗生産 / ミトコンドリアDNA / 遺伝的集団構造 / トレサビリティー(生産者特定) / 遺伝的多様性 |
研究成果の概要 |
エゾアワビ養殖における効率的な種苗生産・育種技術の開発に資するため、養殖場の親貝および稚貝を用いて本研究を行った。その結果、①成長優良稚貝を産するという形質が親によって異なること、②養殖集団は野生集団と比べて遺伝的多様性が低いこと、および多様性低下のメカニズム、③本施設においてはミトコンドリアDNA分析により生産者特定が可能であること、および④種苗生産現場で軽視されがちな雄親の形質も次世代の成長に大きく影響すること等が判明した。本研究は、今後次世代シーケンサを用いた、成長に関係する遺伝マーカーを探索する上で重要な知見を与えるものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
漁業は後継者不足等の理由から衰退の一途を辿っている。それを盛り上げるための一つの方法として、アワビなどの高級食材の効率生産法を開発し、儲かる養殖漁業を構築することが挙げられる。本研究では、実際のアワビ養殖現場を研究の場として、効率的な種苗生産・育種技術の開発に資するために行われたものであり、高成長を示す稚貝の生産に向けた親貝の選抜方法を提案し、選抜に付き物の近親交配による遺伝的多様性低下のモニタリングと多様性変化のメカニズムを解明したと共に、食の安心・安全に資するDNA分析による生産者特定法を開発した。これらの成果は、アワビ養殖の生産性の向上に大いに貢献するものである。
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