研究課題/領域番号 |
16K07852
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
横山 雄彦 北里大学, 海洋生命科学部, 講師 (60296431)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | ヒジキ / 海藻 / ホンダワラ / D-アスパラギン酸 / ホンダワラ属 / ホンダワラ科 / 水産学 / 植物 / 蛋白質 / 酵素 |
研究成果の概要 |
生物学的に稀なアミノ酸であるD-アスパラギン酸(D-Asp)の存在について,38種の海藻の分析を行った。遊離L-アスパラギン酸が全ての海藻に普遍的に存在していたのに対し,遊離D-Aspは褐藻綱ホンダワラ科に属する5種の海藻のみに認められた。緑藻,紅藻およびホンダワラ科を除く褐藻には遊離D-Aspは含まれていなかった。また,ホンダワラ科に属する種でも,テレティア節に属する3種には遊離D-Aspが含まれていなかった。以上より,海藻の遊離D-Aspの存在はホンダワラ科の海藻に限られることが示唆されたが,ホンダワラ科の海藻であっても例外的にテレティア節には存在しないことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に生物に認められるL-アスパラギン酸というアミノ酸の鏡像異性体がD-アスパラギン酸(D-Asp)である。動物のD-Aspに対して,海藻のD-Aspの研究はまったく進んでいなかったが,本研究によって,海藻のD-Aspはホンダワラ科の海藻に限って存在していることが明らかになった。海藻のD-Aspの分布は環境的要因ではなく,進化の系統樹に沿った遺伝的な要因であることが示された。Aspはうま味成分の一つであることから,本研究成果は栄養学的な価値を有している。
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