研究課題/領域番号 |
16K07853
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
篠田 章 東京医科大学, 医学部, 准教授 (70401297)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ニホンウナギ / シラスウナギ / 初期生活史 / 接岸回遊 / 耳石 / 接岸量 / 生態学 / 水産学 |
研究成果の概要 |
近年ニホンウナギの接岸量は減少しているが、その原因は明らかでない。鹿児島県種子島において、2016年から2022年にかけてシラスウナギの接岸量調査を行い、1991年からのデータとあわせてニホンウナギの接岸回遊機構を解析した。種子島の接岸時期や接岸量の変動は、エルニーニョ・ラニーニャ現象などの外洋の環境変化だけでは説明できず、沿岸域の渦などの影響を受けることが示唆された。シラスウナギの初期生活史解析からは、世代を経るごとに全長の縮小傾向と海洋での輸送期間の増加傾向が認められた。全長の縮小と輸送期間の増大は、海洋での仔魚の生残に悪影響を及ぼし、接岸量減少の一因となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シラスウナギ漁獲量の年変動が生じる要因は明らかではない。鹿児島県種子島において、1991年から30年の長期にわたるタイムスパンでニホンウナギの接岸回遊機構を解析した。種子島の接岸時期や接岸量の変動は、外洋の環境変化だけでは説明できず、沿岸域の渦などの影響を受けることが示唆された。これは将来の漁獲量予測のための基礎知見となる。初期生活史解析からは、世代を経るごとに全長の縮小傾向と海洋での輸送期間の増加傾向が認められた。これはニホンウナギの3世代にあたる30年の解析を行った結果である。これまで知見のなかった降河回遊魚の初期生活史の数十年単位の環境応答について重要な基礎的情報が得られた。
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