研究課題/領域番号 |
16K07860
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
佐藤 純 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 増養殖研究所, グループ長 (10443350)
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研究分担者 |
米加田 徹 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 増養殖研究所, 主任研究員 (40597944)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ウイルス / 生体防御 / 魚病 / クルマエビ / 免疫 / 感染症 / 養殖 / 水産 / WSSV / ワクチン / 免疫様現象 / 生体応答因子 / ELISA / 水産学 |
研究成果の概要 |
血リンパ液の因子定量では,rVP28(100 ng/well)固相後、ブロッキング、1/200希釈血リンパ液、抗rFC家兎血清、二次抗体、発色の手順で検出できた。ネイティブに発現した組換え応答因子FC2およびFC4には,それぞれ,クルマエビ病原ウイルスの中和およびオプソニン効果に類似した機能が存在することが示唆された。FC2,4の発現抑制を人為的に行ったとところ,FC2の抑制では死亡率が増加し,FC4の抑制では低下した。抑制群に組換えFC2および4を投与するとそれぞれの機能が回復する現象が確認され,免疫様現象を担う生体応答因子であることを裏付けた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで,クルマエビの免疫様現象について数多くの例が報告され,本現象が認知されつつあが,病原ウイルスの組換えタンパク質の投与時の免疫応答因子や機序の解明については,タンパク質・細胞レベルで解明された例はなかった。研究の結果,ワクチン技術の確立に向けて必要とされるin vitro評価系が大きく進展した。さらに,因子の機能解明により,応答因子が免疫様現象の主要分子を担っていることが裏付けられ,中和活性やオプソニン機能との関連についての言及に繋げることができた。これらの成果により,クルマエビ類のワクチン開発が進展し,WSSVによる被害の大幅な軽減が期待される。
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