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稚仔の分布から推定するケンサキイカの資源構造

研究課題

研究課題/領域番号 16K07862
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 水圏生産科学
研究機関国立研究開発法人水産研究・教育機構

研究代表者

若林 敏江  国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産大学校, 教授 (80392918)

研究協力者 髙山 結花  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワードケンサキイカ / 資源構造 / 稚仔 / 分布 / 日齢解析 / 遺伝解析 / 水産学 / 資源
研究成果の概要

本研究では、今までフィールドで採集されていなかったケンサキイカ稚仔をプランクトンネットによって初めて採集することに成功し、ケンサキイカの稚仔は近底層の水温が15~20℃に分布することを明らかにした。また、産卵親イカの日齢解析と遺伝解析を行うことで資源構造の一部を明らかにした。遺伝解析では遺伝的差異は認められなかったものの、親の平衡石の日齢査定を行った結果、推定ふ化日は前年の11月上旬~1月中旬であり、半年で成熟し対馬海峡で産卵したことが明らかとなった。このことから、日本海南西部に来遊するケンサキイカは、従来よりも成長が早く、複数の産卵場を利用している可能性が示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ケンサキイカは、九州北部から日本海南西部にかけて重要ないか釣り対象種である。しかし、その漁獲量は近年減少の一途をたどっている。本研究によって、稚仔の出現場所および平衡石の日齢査定から、ケンサキイカは系群によっては従来考えられているよりも成長が早く、必ずしもふ化した場所に戻って産卵するとは限らず、複数の産卵場を利用していることが明らかとなった。資源の減少の解明のためには、資源構造を明らかにすることが重要である、本研究ではその一端が明らかとなった。今後本研究を基に回遊経路を明らかにすることで、資源減少の要因を解明することができ、より明確な資源管理方策の提示に寄与することができる。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018 2017

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 日本海南西部から東シナ海における頭足類稚仔の分類と分布2019

    • 著者名/発表者名
      若林敏江・髙山結花・秦一浩・西岡秀樹・服部真・菅原陽平・佐々千由紀・依田真里
    • 学会等名
      平成30年度日本貝類学会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 塩基配列データに基づく頭足類稚仔の種判別2019

    • 著者名/発表者名
      若林敏江・蟻塚隼人・伊藤尚紘
    • 学会等名
      日本DNA多型学会学術集会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 対馬海峡で採集されたケンサキイカの稚仔について2018

    • 著者名/発表者名
      若林敏江・髙山結花・秦一浩・西岡秀樹・小勝正貴・服部真・菅原陽平・黒澤初奈・滝川哲太郎
    • 学会等名
      日本水産学会春季大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 東シナ海におけるヤリイカ科稚仔の分類と分布2017

    • 著者名/発表者名
      髙山結花・若林敏江・佐々千由紀・依田真里
    • 学会等名
      日本水産学会春季大会
    • 発表場所
      東京海洋大学
    • 年月日
      2017-03-27
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2020-03-30  

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