研究課題/領域番号 |
16K07868
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生命科学
|
研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
浦野 直人 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (90262336)
|
研究分担者 |
岡井 公彦 東京海洋大学, 学術研究院, 助教 (00596562)
石田 真巳 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (80223006)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 酵母 / 強酸性水 / 中和 / pH耐性 / 分子機構 / 酵素 / 酸性水圏 / 中性水圏 / 塩基性水圏 / アルカリ化酵母 / 広域pH耐性酵母 / バイオリアクター / アミノ酸代謝 / 強酸性水圏 / 中性圏 / 中和活性 / 中和能 / 生態系 / 微生物 / 環境 / 遺伝子 / バイオテクノロジー |
研究成果の概要 |
アルカリ化酵母はアンモニウムを生成することで強酸性水を中和する能力を持つ。酵母を酸性・中性・塩基性水で培養したが、細胞内タンパク質の合成に大きな変化は無かった。また各pH下でアンモニウムを生成していた。中性~塩基性水になると、有機酸の生成能が高まった。酵母はアンモニウムと有機酸の生成量を変化させて、pHを調節していることがわかった。 アルカリ化酵母は酸性・中性・塩基性いずれの自然水圏にも生息していた。これらの酵母は酵母種がほぼ同一であり、酸性~塩基性のいずれの環境でも増殖可能な、広域pH耐性を持っていた。 固定化酵母により強酸性水を中和してアンモニウムを吸着するバイオリアクタを構築した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本にはpH1-3の強酸性の第1級河川が幾つか存在する。こうした河川では魚介類が生息せず、農業用水や養殖水にも使用できない死の川と言われてきた。石灰投与による中和事業が進み、中和工場に下流からは、河川に中和水が流れるようになった。一方で石灰による2次汚染も発生して、あるレベルでの石灰耐性を持つ魚介類しか生息できない水圏環境となっている。 アルカリ化酵母は、アンモニウムイオンを生成することで強酸性水を中和する能力を持つ。当該酵母により強酸性水を中和して、過剰な案もアンモニウムイオンを吸着除去することで、環境に優しい中和が実現できる。本研究成果は生活水や農業用水の製造に利用可能と考えている。
|